医師のホンネ 第1弾「貧血の意外な症状と鉄分補給の大切さ」

貧血の症状といえば、どのようなものを想像しますか?

ほとんどの方がクラっとする『ふらつき』をイメージするのではないでしょうか?
でも実は、あの意外な症状も貧血が原因だったんです。

今回は「貧血の意外な症状」と「鉄分を継続してとることの大切さ」について、貧血治療の第一人者である山本佳奈先生にお聞きしました。

貧血だと自覚している人は半数程度

『貧血大国・日本』の著者でもある内科医・山本先生

貧血をあまり重要視していない人は多いそうです。
この貧血状態が続くとどうなりますか?

そもそも鉄欠乏性貧血や鉄欠乏の方で症状を自覚する方は半数程度です。

主な症状としては、
・倦怠感
・だるさ
・息切れ
・動悸
・肩こり
・頭痛
・ふらつき
・肌荒れ
などがあげられます。

これらは個人差が大きいため、自覚がない人もいます。
貧血は重度になると感染症にもかかりやすくなり、心不全を引き起こすリスクが高まります。

また、貧血症状を起こしている原因が、実は大きな疾患だったというケースもあります。

さらに子どもの場合は、認知機能の低下や精神・運動機能の発達遅延を引き起こすことも報告されています。

1番大切なことは、鉄分補給を継続すること

毎日鉄分をとることが大切

検査結果がよくなると、安心しますよね。
一度改善したら、もう貧血対策しなくてもいいのでしょうか?

そんなことはありません。
貧血が改善し、鉄剤内服の継続をやめてしまう方は多いです。
そして、健康診断で再び貧血だと言われて、受診される方はたくさんいらっしゃいます。

そもそも鉄は食事から摂りにくい栄養素。
鉄分を意識した食事や補助食品から補わないとまた不足してしまいます。

なので、一度改善しても再び鉄欠乏にならないように毎日鉄を補い予防することが大切です。

まとめ

貧血はわたしたちが考えるより、もっと身近にひそんでいるいうことを山本先生は教えてくださりました。
貧血を放置することの怖さを理解し、鉄分補給を継続する意識が何より大切です。

次回は『貧血対策の基本』について、山本先生にお聞きしていきたいと思います!

医師のホンネ 第2弾「貧血対策の基本とは?」はこちら

監修
医師 山本 佳奈(やまもと かな)

1989年 滋賀県生まれ。医師。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業後、福島の南相馬市立総合病院へ。現在、ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、ときわ会常磐病院(福島県いわき市)非常勤医師、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)

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